今回は競技場における観客収容数のランキングを観ていきたいと思う。
さて、競技場とは何であるか。
競技場(きょうぎじょう)とは、スポーツなどの競技を行うための施設である。 観客席のついた競技場はスタジアム、全面に屋根がついたドーム型の競技場はドームなどと呼ばれ、形や構造は競技により多様である
とのことらしい。
つまりはスタジアムも競技場であり、ドームも競技場ということになるのだろう。
明確な区分けはないのだろうが、表にするとこんな感じになるのではないだろうか。
条件 | 競技場 | スタジアム | アリーナ | ドーム |
---|---|---|---|---|
観客席は求められるか | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
観客席(スペース)はその競技が行われる周囲全体を囲うことが望ましいか | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
屋根が施設全体を覆っている必要があるか | △ | △ | 〇 | 〇 |
その施設は屋根が必要とされる施設か (床や観客席が雨ざらしになると問題となる施設か) | △ | △ | 〇 | △ |
そこで今回はスタジアムランキングでもドームランキングでもない、いわばスポーツ全体から見たうえでの競技場の収容可能人数のランキングを見ていきたいと思う。
このようなランキングであるため、競馬やモータースポーツなどの会場もランキングに入ってくることになる。
だが、すでにすでにそういったランキングは存在しており、独自性は一切ない記事になってしまうため、あくまでも掲載するのは一部のランキングとさせていただく。
トップ100のランキング全体を見たい際には、以下の記事を見て頂ければ幸いである。
Top 100 Biggest Sports Venues in the World | Stadium Talk
List of sports venues by capacity – Wikipedia
それではトップ100から個人的に抜粋したものを紹介していこうと思う
53位 カンプ・ノウ(スペイン)
収容人数:99,354人
サッカーにおける最も有名なスタジアムの1つ。
スペインの名門クラブ、FCバルセロナのホームスタジアムである。
1957年にスタジアムは開場され、増築の結果一時期115000人まで収容可能となっていたが、1990年代後半に立見席だった箇所を座席に変えたことで、現在の収容人数となっている。
現在老朽化のため、改修工事中。ただFCバルセロナは現在資金運営に苦慮している様子。
そのため、改修の雲行きは若干怪しい。
参照:バルセロナ、本拠地カンプ・ノウの全面改修にかかる費用は約4200億円に…利子5.5%で約2200億円を資金調達 | Goal.com 日本
カンプノウ – 歴史| FCバルセロナ公式チャンネル (fcbarcelona.jp)
46位 メルボルン・クリケット・グラウンド(オーストラリア)
収容人数;100,018人
オーストラリアのメルボルンにある、南半球最大のスタジアム。
1853年に建設がされた。当時は6000人程度の収容能力しかなかったようだが、増改築をして一時期120000人まで収容可能であった。
ただ、カンプ・ノウと同じく、立見席を座席にしたことで、現在の収容人数となった。
クリケットで使われることが多いようだが、サッカーにも使われている。
参照:メルボルン・クリケット・グラウンド – Wikipedia
メルボルン・クリケット・グラウンド – cricketista
33位 ミシガン・スタジアム(アメリカ)
収容人数:107,601人
アメリカンフットボール専用のスタジアム。
ミシガン大学が保有しており、アメリカの大学が参加して行われる、カレッジ・フットボールにおいて使用されている。
このカレッジ・フットボールは、日本で言うところの高校野球大会なみに盛り上がる。
このスタジアムが位置するアナーバー市の人口は11万人しかいないわけだが、毎試合10万ほど集まるらしい。
参照:ミシガン大 本拠地は市の人口とほぼ同じ(2021年12月19日掲載)|日テレNEWS NNN (ntv.co.jp)
11万人の街に11万人収容のスタジアム!? 大学スポーツの凄まじい人気ぶりを紹介: J-CAST 会社ウォッチ【全文表示】
31位 綾羅島5月1日競技場(北朝鮮)
収容人数:114,000人
例の国が誇るスタジアム。
サッカー競技場としては世界最大である。
2014年に行われた、北朝鮮代表対ウォルミドfc(韓国のサッカークラブ?)の試合では15万人が入ったらしい。
非公式の記録なので、真偽は定かではないが、この数が本当ならば女子サッカーにおける史上最高の観客動員数を記録したことになる。
サッカー以外にもいろんなイベントで使われる。
マスゲーム「アリラン」や、アントニオ猪木がプロレス興行をしたこともある。
参照:実は北朝鮮が“非公式”世界一!?女子サッカーのカンプ・ノウ観客動員数9万人の“史上最多”は間違い?(金明昱) – エキスパート – Yahoo!ニュース
27位 インテルラゴス・サーキット(ブラジル)
収容人数:119,000人
ブラジルのサンパウロにある1940年に開場された、モータースポーツの中でもかなり歴史のあるサーキット。
自動車レースの最高峰である、F1の会場のひとつであり、F1での中で2番目に高い標高である(800m)。
コロナ禍もあり、経営難に陥っていた時期もあった。その際リオデジャネイロが新たなブラジルのF1の会場として手を挙げたが、結局はインテルラゴス・サーキットが開催場所として落ち着いている。
参照:インテルラゴス・サーキット | F1レース競技場ガイド | Formula1-Data
9位 鈴鹿サーキット(日本)
収容人数:155,000人
1962年に完成された、日本のサーキット。
F1の開催される場所でもあり、世界的にも有名なサーキットと言えよう。東西に長いレイアウトであり、1962年の完成からそのレイアウトはほとんど改修されていない。ホンダの創業者である本田宗一郎氏の命により建設が推し進められた。
難易度の高いレースコースでありながら、ドライバーからは好意的な意見が寄せられている、非常に完成度の高いサーキットと言えよう。
参照:時代とともに変化したサーキットを辿る「鈴鹿サーキット編」前編 | JAFモータースポーツ
4位 上海インターナショナル・サーキット(中国)
収容人数:200,000人
2億4,000万ドルが投じられ、2004年6月に完成された、F1等多くのモータースポーツが開催される場所。
開業後の数年間は地盤沈下や排水能力などあらゆる問題が生じていたようだが、継続的に改修が行われている。
参照:上海インターナショナル・サーキット | F1レース競技場ガイド | Formula1-Data
3位 東京競馬場(日本)
収容人数:223,000人
1933年に開場された世界最大の収容能力を誇る競馬場。
戦争を乗り越え、日本を代表する競馬場であり続けてきた。
芝とダートの両方のコースがあり、ギネス認定もされていた超大型マルチターフビジョン(競馬場内に設置された大型映像)が存在している。
さらにメインスタンドと位置づけられている「フジビュースタンド」は地上9階地下1階と多くのフロアがあり、223000人の収容能力をまるで誇っているかのようである。
歴史・沿革 | 一般社団法人 東京馬主協会 (toa.or.jp)
紹介はここまでにしたいと思う。
残るランキングは以下のサイトをご確認いただければ幸いである。
では今回は、これで。