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サッカーリーグ 国別リーグ内格差ランキング ~上位と下位の差はいかほどにあるのか?~

Ⅸ. 上位20%の平均勝ち点から中位20%の平均勝ち点を差し引いたときの数

残すランキングも2つとなった。

上位20%の平均勝ち点から中位20%の平均勝ち点を引いた数。

これのランキングを見て行こう。

20チーム制を例に挙げるなら1位2位3位4位の勝ち点の平均を数値から9位10位11位12位の勝ち点の平均を引き、それを試合数で割った数。それを7シーズンそれぞれで計算し、その平均値を算出する。

上位と中位の間において、1試合おきにどれほどの勝ち点差が開いているのかを確かめる。

リーグ内の実力差が大きいリーグを知るためのランキングであるので、数が大きいほどに上位に行くこととなる。

ただ先述したように正確性のまったくないランキングであるため、その点はあしからず。

ちなみに、

(上位20% - 中位20%) ÷ 試合数 といった計算を用いている。

では、10位から見て行こう。


上位20%の平均勝ち点から中位20%の平均勝ち点を差し引いたときの数

10位 0.910

🇳🇱エールディヴィジ(オランダ)

9位 0.957

🇲🇩モルドバ・スーペル・リーガ(モルドバ)

8位 0.961

🇬🇷ギリシャ・スーパーリーグ(ギリシャ)

7位 0.992

🇷🇸セルビア・スーペルリーガ(セルビア)

6位 1.046

🇵🇹プリメイラ・リーガ(ポルトガル)

5位 1.066

🇨🇩リナフット(コンゴ民主共和国)

幾度となくランキングの上位に入りこんでいるクラブ。正直このランキング入ったのは意外ではない。それゆえに語ることも思いつかない。

無理やり思ったことを語るのであれば、
中央アフリカなど貧しい国のリーグは基本的にはリーグ間で大きな実力差が生じないように感じられる。

その理由を語ることは難しいが、サッカーというのはグラウンドや政情など、環境の影響を大きく受けやすいものである。

それはサッカー限らずスポーツ全体にも言えることではあるのだが、こういった環境の劣悪さがクラブの成長を阻害し、ポテンシャルのあるクラブの成長を妨げてしまっているのかもしれない。

ただこの理論がコンゴ民主共和国においては通用しない。それゆえに私が一度導き出したこの推測をもう一度組み直すことを、このリナフットは要求してきているのである。

…結論のない話をして申し訳ない。

4位 1.085

🇺🇦ウクライナ・プレミアリーグ(ウクライナ)

優勝チームの勝ち点ランキングでも上位に位置していたウクライナがランクイン。

正直、内容が若干被っているだけに、こうしてランキングに入っているのは以外ではないのである。

まあ先ほども説明していたが、このクラブはシャフタール本命、ディナモ・キエフが対抗馬のリーグである。それゆえこの2クラブの勝ち点が他のクラブを大きく突き放すこととなり、こうして4位に入るほどの差となってしまっているのだと思われる。

ちなみにyoutubeで試合見れるっぽいですね。割とレベルが高いのでそこそこ楽しめるかもしれません。

3位 1.100

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド)

これに関しては先ほど説明した通り。

セルティックとレンジャーズしか優勝争いをしていないリーグなのでこのランキングにおいて、高い順位につけることに関しては意外性がまったくない。

ここ最近はずっとセルティックかレンジャーズのどちらかしか優勝していない。

ではどこまで遡ればこの2クラブが優勝していないシーズンにたどり着けるのだろうか。

それはなんと1984-85シーズンにまで遡らなければならないのである。

ちなみにそのシーズンで優勝したクラブはアバディーンFCである。この時の監督はアレックス・ファーガソン。イングランドの超名門であるマンチェスターユナイテッドで27年間も監督を務めた、言わばレジェンドクラスの名将である。

果たしてファーガソンほどの名将が出てくれば、このスコットランドの勢力図も変わるのだろうか。

2位 1.101

🇪🇪メスタリリーガ(エストニア)

File:Levadia Estonian Cup 2024.jpg – Wikimedia Commons

すでにランキングで4回も顔を出しているこのリーグがスコットランドを差し置いて2位に躍り出てきた。

FCフローラが安定して強い印象があるが、一応他クラブも優勝はできている。

ではどの要素がこのリーグをここまでの順位に引き上げたのか。

それを上手く説明することはできないが、このリーグはほぼ毎シーズンフローラとどこかほかのクラブが激しい優勝争いを繰り広げる展望となっている。

その優勝争いが異様に白熱するのだ。

とにかくフローラと追い落とされまいと下位のクラブや中位のクラブに対して勝利を重ね、優勝争いをしているクラブとそれ以外のクラブの勝ち点差がとにかく開くのだ。

フローラの独走で終わるシーズンもあるが、2チームが激しく優勝争いしたり、三つ巴の状態となったり、あるいはフローラが調子を落せば、四つ巴なんて展開になることもある。

Youtubeで試合を配信してたりするので気になったら見てみよう。

1位 1.135

🇶🇦カタール・スターズリーグ(カタール)

カタールのリーグは22試合しか行われていないが、1位や2位のクラブの勝率を見るとかなり高いものであることがわかる。

カタールも人口は250万人ほどの小国に分類されるのだが、お金は潤沢にあるので、リーグのレベルは決して低いものではない。

だがやはり人口の少ない国に起こりがちな上位と下位の溝は大きなものとなっているのだろう。

とりわけカタールは豊かな国である一方、人口は少ないので、観客動員における収益の期待はできない。

大陸大会での賞金や放映権により収益はあるだろうが、それでも欧州の主要なリーグには収益が劣り、多くの有名な選手を獲得しているクラブの運営が黒字経営になるとは考えにくい。

お金をかけられるクラブは上位に立つが、あまりお金をかけられないクラブは中位か下位になってしまう。

いかにオーナーがお金を払えるかによって実力が変わって来るリーグになっているのだろう。

kinotto@benben

キノットと申します。サッカーの情報とか発信できるように頑張ります。

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