Ⅵ. 優勝クラブの平均勝ち点
過去7シーズンの優勝クラブの平均勝ち点を算出し、さらに1試合あたりの平均勝ち点を計算しました。
1試合に勝ち点2を挙げていけば優勝ラインというように言われているが、各国のリーグはどのような勝ち点で優勝をもぎ取っているのだろうか。上位10か国を見てみよう。
優勝クラブの平均勝ち点
10位 2.473
🏴プレミアリーグ(イングランド)
9位 2.507
🇪🇪メスタリリーガ(エストニア)
8位 2.519
🏴ウェルシュ・プレミアリーグ(ウェールズ)
7位 2.529
🇵🇹プリメイラ・リーガ(ポルトガル)
6位 2.532
🇲🇾マレーシア・スーパーリーグ(マレーシア)
5位 2.547
🇺🇦ウクライナ・プレミアリーグ(ウクライナ)
このリーグはシャフタール・ドネツクがかなり強い。
シャフタール・ドネツクが基本的には余裕で優勝をしてしまうため、優勝の勝ち点が高くなっているのだと推測できる。
対抗馬としてディナモ・キエフが存在しており、このクラブが度々シャフタールの連覇を阻んだりしているが、基本的にはシャフタールがディナモ・キエフを突き放して優勝しているケースが多い。
今のウクライナのサッカーリーグが厳しい状況に立っていることは言うまでもないだろう。
そのため、欧州の主要な大会にも出場しているシャフタール・ドネツクが、国内の他クラブとの差をさらに広げていくのは避けられないのかもしれない。
4位 2.567
🇶🇦カタール・スターズリーグ(カタール)
カタールのリーグは上位陣と下位陣の差がかなり開いている印象がある。
それゆえに、優勝するクラブの負けの数は基本的にかなり少ない印象である。
現に、7シーズンの間に無敗優勝が3回も存在しているため(1シーズン大体22試合程度)、この順位は妥当と言えよう。
人口の少ない国であるため、強いクラブを2,3作れたとしても、リーグ全体のレベルを押し上げることが難しいのかもしれない。
3位 2.567
🇨🇩リナフット(コンゴ民主共和国)
小数点第3位までしか表示していないため、一見するとカタールと同じように見えるかもしれないが、さらに細かいところまで見ていくと、コンゴ民主共和国の方が高い数字となっている。
リナフットでは、一昔前クラブワールドカップにも出場していたマゼンベfcが強かったりする。
試合数が少ないシーズンがあったり、グループ分けされているシーズンがあったりと、若干参考扱いにするべきではないかと思う要素はある。
それでもマゼンベfcが30試合の内27勝したシーズンがあったり、ASヴィタ・クルブが30試合で無敗優勝したシーズンもあったりしたので、まあこの順位はある程度妥当と言える。
2位 2.571
🏴スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド)
セルティックとレンジャーズしか優勝争いをしていない時点で、この2強が勝ち点を独占していることは明白であろう。
基本的にこの2強がどのシーズンにおいても盤石の強さであるので、このどちらかが1位にならないことはほぼあり得ない言ってもいいほどである。
7シーズンの中で無敗優勝は2回存在しており、33試合で30勝して優勝するという圧巻のシーズンを送った年も存在している。
1位 2.696
🇷🇸セルビア・スーペルリーガ(セルビア)
驚いたことにダントツでの1位である。ほぼ2.7であるので単純に計算すると、10試合で9勝をしているという計算になる。
このダントツの優勝勝ち点を築き上げているのは、セルビアの名門クラブ、ツルヴェナ・ズヴェズダである。レッドスターといった方が知っている人は多いかもしれない。
7シーズンのうち、無敗優勝は3回存在しており、20/21シーズンは38試合制であったこともあり、勝ち点108とかいう圧倒的な強さを誇っている。
16/17シーズンはパルチザンが優勝をしており、現状ツルヴェナ・ズヴェズダは6連覇であるが、おそらく23/24シーズンも優勝するので、7連覇となることだろう。
ツルヴェナ・ズヴェズダの勢いを止めるクラブが果たして国内に現れるのかどうか、はたまたツルヴェナ・ズヴェズダが失速し、どこが優勝するのかわからない群雄割拠の時代となっていくのか。あるいは勢い止まることなく10連覇、15連覇と行ってしまうのか。気になる所である。