今回は各国のリーグ内においてどれほどの格差が生じているかを確かめていきたい。
イングランドではビッグ6、スペインでは2強、ドイツではほぼ1強状態といった感じに、欧州の主要リーグにおいては、「ビッグクラブ」と呼ばれる安定して強いクラブが存在している。
さらには、安定して中位に位置する「中堅クラブ」、昇降格を繰り返す「弱小クラブ」といったようにクラブにはそれぞれリーグ内における格というものがある。
こうしたリーグ内における明確な格差は、面白さを生むこともあれば、退屈さに繋がってしまうこともある。
今回はあくまでもこうなったら退屈だよね、とかこういうのだと競争力があって良いよね。といった提唱をするのではなく、各国のリーグ内においてどれほどの格差が生じているのかを私なりに調べたので、それをこれから示していこうと思う。
私は2016~2023年の7シーズン(春秋制だと2016シーズン~2022シーズン、秋春制だと2016/17シーズン~2022/23シーズン)において、世界105か国のサッカーリーグの順位表をflashscore(Football Live Scores, Latest Football Results | Flashscore.com)にて調べ、情報をまとめた。
これから示していくのはリーグ内格差ランキングとなる。
リーグ内の格差について調べるべく、10種に渡るランキングを作った。
それではそのランキングについてみていくが、これらはあくまでも個人的裁量で思いついたランキングであるので、参考程度に留めていただくと幸いである。
この記事の作成は2024年5月より始めているため、情報が古いことをご了承ください。
目次
- 最も優勝しているクラブの優勝回数
- 7年連続上位20%に入っているクラブ率
- 7年連続上位50%に入っているクラブ数
- 7年連続トップディビションに入っているクラブ数
- 最も最下位になっているクラブの最下位回数
- 優勝クラブの平均勝ち点
- 最下位クラブの平均勝ち点
- 昇格組が1シーズンで降格した率
- 上位20%の平均勝ち点と中位20%の平均勝ち点を差し引いたときの数
- 中位20%の平均勝ち点と下位20%の平均勝ち点を差し引いたときの数
Ⅰ. 最も優勝しているクラブの優勝回数
ではまずは最も優勝しているリーグランキングをしていこう。
7シーズンの内で最も優勝した回数の多いクラブがランキングに採用される。
例えば7シーズン中4シーズン優勝しているクラブなんかがいた際には、そのクラブが最多優勝したクラブということとなり、その優勝回数である4回がランキングで適用されることとなる。
もちろん7シーズンのすべてが異なるクラブの優勝である場合には、1回ということになるし、7連覇しているんだったら7回ということになる。
それでは105か国のうちの1~7位までのリーグの国を挙げて行こうと思う。
最も優勝しているクラブの優勝回数
7位 優勝6回
🇦🇿アゼルバイジャン・プレミアリーグ(アゼルバイジャン)
🇭🇷クロアチアフットボールリーグ(クロアチア)
🇮🇷ペルシアン・ガルフ・プロリーグ(イラン)
🇰🇼クウェート・プレミアリーグ(クウェート)
🏴スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド)
🇷🇸セルビア・スーペルリーガ(セルビア)
🇿🇦プレミアサッカーリーグ(南アフリカ)
🇹🇳チュニジア・リーグ(チュニジア)
6位 優勝7回(8連覇)
🇲🇩モルドバ・スーペル・リーガ(モルドバ)
FCシェリフの1強状態。
4位 優勝7回(9連覇)
🇲🇾マレーシア・スーパーリーグ(マレーシア)
ジョホール・ダルル・タクジムFCがとにかく強い。そのジョホールはアジア最強を決めるAFCチャンピオンズリーグではベスト16が最高成績。
4位 優勝7回(9連覇)
🇹🇯タジキスタン・トップリーグ(タジキスタン)
FCイスティクロル・ドゥシャンベがとにかく強い。AFCチャンピオンズリーグではおそらくグループステージの突破を果たしたことはない。
3位 優勝7回(10連覇)
🇦🇹オーストリア・サッカー・ブンデスリーガ(オーストリア)
レッドブル・ザルツブルクの1強状態。欧州最強を決めるUEFAチャンピオンズリーグではベスト16が最高成績。
2位 優勝7回(11連覇)
🇩🇪サッカー・ブンデスリーガ (ドイツ)
バイエルンミュンヘン1強状態。しかし新風吹込み、2023/24シーズンはレバークーゼンの後塵を拝した。ブンデスリーガは欧州主要リーグの一画であり、欧州の大陸大会でも幾度に渡りドイツ勢は優勝している。
1位 優勝7回(12連覇)
🇧🇬ファースト・プロフェッショナル・フットボールリーグ(ブルガリア)
PFCルドゴレツ・ラズグラドが強すぎる。おそらく23/24シーズンも優勝する。
そうなると13連覇。ヨーロッパでのリーグ連覇の記録は「14連覇」となっているため、来年で並び、再来年には新たなヨーロッパ記録を作る可能性がある。